眠狂四郎 the final 田村正和主演で放送日決定、見逃し配信予想も

2018年は時代劇放送が豊作の年になりそうです。

眠狂四郎が田村正和主演にて放送決定、今回の放送でFINALを迎える様です。
長く続いたシリーズに幕を閉じる作品が続いています。

The Finalと付くのは最近の流行なのでしょうか。
鬼平犯科帳も2016年に最終回を迎えた際に、FINALが付いていましたね。

個人的には『終幕』や『完結編』などの方がしっくりくるのですが、そういう時代なのでしょう。
ちなみに最近では『三屋清左衛門残日録』は”完結編”でした。数年前に終わりを迎えた水戸黄門は最終回スペシャルなんていうのもありましたね。

こちらでは、放送日の確認、あらすじやキャスト見逃した場合の配信予想もまとめていきます。

放送日

放送日は

  • 2月17日(土)21時~23時10分となります。

あらすじ

柴田錬三郎 シバタ・レンブロウ

(1917-1978)岡山県生れ。慶應義塾大学支那文学科卒業。在学中より「三田文学」に現代ものの短編を発表。戦後、「書評」の編集長を経て、創作に専念。1951(昭和26)年、『イエスの裔』で直木賞を受賞。以後、時代小説を中心に創作し、1956年より「週刊新潮」連載開始の『眠狂四郎無頼控』は、一大ブームとなった。狂四郎シリーズ以外の主な作品に『剣は知っていた』『赤い影法師』『運命峠』『御家人斬九郎』『剣鬼』『決闘者 宮本武蔵』等がある。

眠狂四郎とは

眠狂四郎は柴田錬三郎作『眠狂四郎無頼控』より登場した剣客。

中里介山著作『大菩薩峠』の机竜之助に端を発するニヒル剣士の系譜と、柴錬の作風を貫くダンディズムが融合した複雑な造形がなされている人物。

虚無的なキャラクターもシリーズが重ねられた終盤などは、映画版にて演じた市川雷蔵のイメージが反映され武士の側面が強く描かれるなど成長を重ねていく。

徳川二百年の泰平が文化・文政の爛熟を生んで、人情、風俗ともに頽廃した江戸が舞台。
転び伴天連と日本人の大目付の娘から生まれた混血という出自を持ち、異常の剣“円月殺法”をふるって容赦なく人を斬る残虐性を持つ。

昭和31年「週刊新潮」の創刊とともに登場するや、必ず山場が連載の最後にあるという週刊連載の妙にて大反響をまき起した柴田錬三郎の代表作である。

ちなみに『眠狂四郎』の挿絵などを担当された日本画家鴨下晁湖』さんの絵が個人的に大好きです。
ぜひ原作を未読でしたら手に取って確認してみてください。

また新潮文庫版も新装され、イラストレーター『宇野信哉』さんが装幀画を担当されています。
この方の装幀も眠狂四郎の世界観を見事に再現された美麗な絵になっており、遠景に狂四郎の後ろ姿を描いた情景は作品を物語っています。
佐伯泰英さんの『古着屋総兵衛』の表紙絵や他にも多数の時代小説を担当されているので、お目にかかったことはあると思います。

柴田柴田錬三郎作品を初めに手に取るなら『赤い影法師』は特におすすめです。普段漫画などにも触れる方でも、きっと楽しめます。

あらすじについて

今回の脚本は原作は無頼控にて齋藤雅文さんが担当。
公式よりあらすじを紹介すると、

今回の『眠狂四郎 The Final』では、複雑な生い立ちを持ち、伝説の剣を操る孤高の眠狂四郎が、江戸に戻り自らの出生や運命に立ち向かいます。さらにシリーズ史上最強の敵となる、狂四郎と同じ円月殺法を使う妖術の使い手・加賀美耀蔵(かがみ・ようぞう)(椎名桔平)が立ちはだかります。果たして狂四郎は最強の敵を前にして、自らの残酷な運命を切り開けるのでしょうか?また、操は一体何者なのでしょうか?

公式サイトより引用

シリーズ最強の敵登場とのことですが、宿敵などではシリーズを通して印象深いのは少林寺拳法の使い手『陳孫』を思い出しますね。
『白鳥主膳』『野々呂甚内』との対決も忘れられません。

原作、映画、ドラマ共に死地をくぐり抜けてきた狂四郎ですが、FINALの山場に同じ円月殺法を使う妖術の使い手・『加賀美耀蔵』なるものが立ちはだかるようですが…。
時代的にも耀蔵というと水野忠邦の三羽烏、遠山の金さんの宿敵でお馴染み『鳥居耀蔵』が思い浮かびます。
無頼控は天保の改革前なので、あくまで人物像のモデル的な扱われ方なのでしょうか。それでしたらかなり悪名高そうですね。

円月殺法同士の戦いは過去にも、映画『眠狂四郎 多情剣の典馬や『眠狂四郎 無頼剣』にて天知茂演じる愛染などと行われていたりします。
片岡孝夫版『眠狂四郎 円月殺法 第16話ふたり狂四郎木枯し魔風剣浜松の巻』でも水上源之進と円月殺法同士の対決となり勝利を収めています。

真似されたり、円月殺法の特性をつき睨み合いが続いたり、果ては盲目で通じないなどの展開もありましたね。
毒矢で死にかけたり絶体絶命な展開もありますがそこは狂四郎、全て斬り伏せていきます。

どのような対決になるのか、加賀美耀蔵必見ですね。というか妖術の使い手ってなんだ!

と何だかんだと言っていたら、

そして老中の水野越前守の配下・加賀美耀蔵を演じるのは椎名桔平。狂四郎と同じく円月殺法の使い手で狂四郎と相まみえる最強の敵となる。

公式サイトより引用

なんていう記述がありました。

やっぱり鳥居耀蔵なのでしょうか。

椎名桔平さんコメントより
Q:加賀美耀蔵を演じるにあたっての役づくりについて
「この人物は、ある大きな秘密を抱えているので、人物像を多面的に組み合わせなければその魅力を引き出せないなと。信頼する山下監督とイメージをすり合わせながら作っていきました」

公式サイトより引用

 

大きな秘密…。一体どんな秘密があるのでしょう。気になりますね。

もう一つ気になる話題には、吉岡里帆さん演じる『操』という役に焦点を当てます。それは狂四郎と同じ茶髪だという事です。
時代劇に茶髪?というフレーズで話題になっていましたが、眠狂四郎を知る方ならまず、狂四郎と同じ異人との混血ではないかと考えたと思います。

 

田村正和さんコメントより
Q:台本を読んだ感想は「狂四郎というのは自分の出生に大変なコンプレックスを持っている男なんですけど、今回少しだけ明るい光が入ってくるような部分もあります。あと大詰めの立ち回り、円月殺法の撮影は、3日ほどかけて撮ったので大変なスケールでお届けできると思います」

公式サイトより引用

 

田村正和さんコメントより
Q:視聴者へメッセージをお願いします「見どころは、この歳でもこのくらいできるところかな(笑)。半分オリジナルだけど今日の世界に生きる狂四郎に光がさして最後には大きな対決が待っている。素晴らしい映像と共にお届けできると思います。時代劇はお年寄りにはたまらないと思うだけど、今作は若い人にも見てほしいね」

公式サイトより引用

 

今回のお話では狂四郎に光がさす展開がある様です。

操という登場人物は、この”光”に関係のある人物なのでしょうか。
まさかの狂四郎の娘か、若しくは血縁のある誰かなのではないかという憶測もありました。

半分オリジナルとのコメントからも独自の展開が行われると推測できますが…。

出生の秘密に迫った作品は映画『眠狂四郎 女妖剣』などもありました。

原作の最終巻『眠狂四郎 異端状』舞台は外国にまで渡り、最後には清国に消えていった狂四郎。

今回のFINALではどんな最後を迎えるのか。

この先リブート的な作品は作られないのか、まだわかりませんが名作は不滅だと思います。

劇場版眠狂四郎など、ぜひ観てみたいですね。

キャスト

出演者

  • 田村正和(眠狂四郎 役)
  • 吉岡里帆(操 役)
  • 八嶋智人(金八 役)
  • 津川雅彦(松平主水正 役)
  • 名取裕子(文字若 役)
  • 椎名桔平(加賀美耀蔵 役)

津川雅彦さんは田村正和版スペシャル『眠狂四郎Ⅲ 今日あって、明日なき命を生きる者』で佐竹家横目付七草喜久左衛門役で出演されてましたね。
エンディングが格好良くて好きでした。

ちなみに松平主水正は狂四郎の祖父であり、狂四郎の父ジュアン・ヘルナンドを転ばせた男です。

出生の秘密が関わってくる、という点で今回のFINALでも関わってくるのでしょうか。

配信予想

万が一、放送を見逃してしまった場合などに備えて調べておきましょう。

現在フジテレビによる動画配信サービス『FOD (フジテレビ・オンデマンド)プレミアム』というものがあります。

最新の番組を放送後に見逃し配信を行っていますので、こちらで視聴できる可能性があります。

放送直後から翌日を目安に配信開始されるので、是非チェックしてみましょう。期間限定になるはずなのでお早めに。
※見逃し配信は登録などは必要なく、簡単なアンケートの回答だけで利用できます。

動画見放題を31日間お試しできる期間中でもあるので興味があれば是非。(鬼平犯科帳なども観れます。)

⇨FOD(フジテレビ・オンデマンド)を確認

何か新たに情報が出ましたら、追って追記させていただきます。

まとめ

放送は2月17日の土曜日21時から。

田村正和さんの引退に関わる作品になるかもしれません。

三日をかけて撮影された円月殺法。必見です。